オーディオ交換時の注意
今回は私の本業である「みがき屋」のお話ですが
『クルマのみがき屋なんでも日記』にご紹介するよりもコチラの方が適切かと (^^
今回560SECの純正ベッカーのオーディオーユニットを社外品に交換すると言ういたって簡単な作業ですが
いくつか押えておくべき事がありますのでこの場にてご紹介させて頂くことにしました。

まずはオーディオへのアクセスですが
灰皿を取り外すと、プラスネジ二本で灰皿ユニットが固定されていますので
2本のネジを取り外します。

灰皿は、その下の小物入れと干渉していますがそのまま手前に引き出します。
照明とシガーライターのソケットを抜き取ります。

純正オーディオは、左右にあるこの爪を下に引き降ろすことで抜き出すことが出来ます。

オーディオの角はウッドパネルを傷つける可能性が高いので
周囲をタオルなどで覆った上での作業をお勧めします。

あとはオーディオの配線を抜き取ります。

W126のオーディオのヘッドユニットには大半がベッカー製
一部にテクニクス製のものがありますが
そのテクニクスでも89年式までのクルマではフェダースイッチが、右フロントのパワーウィンドスィッチの脇に付いています。
これがクセモノなのです。
純正では左右2チャンネルのスピカー構造の途中にフェダー調整を組み込んで4チャンネルとしてます。
このまま社外オーディオを組み込むと、その本来の性能を引き出せない事となります。
※最下のRADIO配線をご覧下さい。
そこで、新たにスピカーケーブルを引き直すことが最も良い音質を得るための手法となると考えます。
このスピーカーケーブルは最低10mは必要となります。

今回は純正スピーカーのまま配線のみ引き直しとなりましたので
今後スピカーのシステムアップに伴う配線の余裕を見越して敷設しました。
あわせて現在あるのものへの変更を最小に抑えるため純正スピーカーコードのコネクターは生かした状態となります。
フロントスピーカーの配線の引き直しは運転席側ではアンダーカバーの取り外し
助手席側ではグローブボックスの取り外しさえ出来れば然程難しいものではないはずです。

リアスピカーのコネクターは、左右の化粧パネルを外せば楽にアクセス出来ます。

配線はセンターコンソールを浮かせればその下を通し
カーペット(マットの下ではありません)の下を通してリアシートのセンター部分に通します。

そこから左右に別れそれぞれのスピーカーへと伸ばしてゆきます。
リアのバルクの上にはサービスホールがありますので
そこを介してトランクルームに導き、リアスピーカーと結線することなります。

さて、これが社外オーディオのコネクターとの結線状態ですが
国産車になれた方ならば??? でしょうね~
接続用ハーネスなんて言う洒落た便利なものは御座いませんので純正コネクターを切って端子を打つしかないのです。
ココまで説明しておきながらコネクターの配線内容を教えないのはあまりにも不親切でしょうから (^^
4ピンコネクター
茶 アース
黒/灰 ACC
灰/紫 イルミネーション
赤/白 常電
平型端子(250ファストン、タブオン端子と言われる接続子)がアンテナリモート
5ピンコネクターの 緑/黒 が 車速パルス
ちなみに二つある2ピンコネクターの 緑/黒 が右 赤/黒 が左です。
これを読んで接続が判らない方はお近くのプロに依頼すべきです。(何を言わんかをご理解下さい!)

純正固定用の爪を取り外して

社外オーディオのインストールです。

固定用の枠を入れて

これで動作チェックです。
ウッッ~~~
左リアスピーカーから音が出ない~~~~~!!
何故? ミスった?
試しに予備のスピーカーを繋ぐと ばっちり音が出る!

オーナーさんに電話を入れて対処方法を決めなければならない
そこでつい口を滑らせて 『私の予備の純正が1SET在りますので』
シマッタ!! と思った時には遅かった・・・
一度口にしたことは男として覆すことは出来ないのでリア用スピーカーを売ることに。。。
カバーを恐る恐る取り外し (もちろんヒーターで温めて)
凄いキレイ!

スピーカーの状態も良いが、音が出なければただのゴミ。

秘蔵のスピーカーを接続するとキチンと音は出ます (^^

本当ならば、入れ替えたオーディオとスピーカーのインピーダンスを合わせれば
さらに音質は良くなることは確かです。
本当に音を求めるならば当店ではどうにもなりませんが
入れ替えならば可能です。
しかし、W126 外部音が車内入り
エンジンノイズが車内入るクルマですから
求めるべき領域は・・・ と考えます。
RADIO配線
電動ファン(アディショナルファン、オグジュアリファン)の点検
5月ともなるとクーラーを入れる季節ですよね~
クーラーを入れるとどうしても気になるのが水温。
先日入れ替えたラジエーターの水温が上がり気味
このままでは精神衛生上 大変良くないので
電動ファン(アディショナルファン、オグジュアリファン)の点検です。
AUXILIARY FAN
FUSE RELAY BOX
FAN回路のFUSE5、K17(フューズボックス内Eのリレー)、K9(同Cの)リレー、K10(同Dリレー)
はフューズボックス内にあるので確認、予備パーツとの点検が簡単に行える。

R15 レジスターはコレ。

B10/8の温度センサーは、2ピンのセンサーです。
N22はクライメートエアコンのスイッチとなります。
S32はレシーバータンクに付いている赤色の圧力センサーです。

M4m1とM4m2は、電動ファンです。

W126の電動ファンは低速・高速の2段階で制御されていることをご存知の方は多いと思いますが
それがどのように制御されているかを検証します。
まずは回路図から見てゆくと
K10リレーが低速ファンの回路
K9リレーが高速ファンの回路であることが判ります。
低速ファンの始動は圧力センサーにのみ依存し
高速ファンは、水温センサーのみに依存していることが見て取れます。
エンジンを始動して
A/C最低温度・最大風量にセットして
水温の上昇を待つことに

今日の気温は25℃
水温が90度を越える頃には冷媒のガス圧は20barを超えて入るはずだろうが
低速回転する気配も無いまま
水温計が115℃を指す頃、轟音とともに電動ファンは高速運転し始めた。

コンプレッサーが作動したまま圧力センサーの抵抗値を測ってみると
10MΩ 回路が閉じていない。

予備の圧力センサーと比べても・・・

圧力センサーの交換か~~~
このセンサーを抜くと、冷媒がドバッッッ~~~~
冷媒を抜くのはイヤなので (^^
圧力センサーのバイパス回路を作り
イグニッションONで低速回転させることに
この圧力センサーは、2・3年前に交換したばかりなのに・・・
いっそ水温90度ぐらいで低速始動するように改造してしまおうか (^^
フロントバンパーの塗り替え
フロントバンパーは、飛び石で傷つきやすく
コーナーの軽い接触、段差での接触など
車の外装で最もダメージを受ける部分です。
私の500SEは、地方に遊びに言った際
コンビニの駐車場の車止めと接触!! 迂闊だった。。。
以来3年間、低い位置のため周囲の仲間達からも気付かれることなく過ごしてきたが
420SELのバンパーの程度が良かったので
この度、塗り替え交換することに (^^
W126のバンパーは、前後ともメッキのモールが入っているので
このまま塗れば安く塗れますが、マスキングのフチの返りが割れて
後々絶対後悔することになる事は必至です。
自分でバラして、「コレを塗って下さ~~~い!!」と持ち込めば
脱着工賃は浮かせる (^^/
そこでフロントバンパー交換講座の開講という運びと相成りました!!
まずは17mmのスパナで4つのボルトを外し
バンパー全体を手前に引けば、いとも簡単に取り外せます (^^

メッキ部分を止めているボルトを取り外す。

止めている部分で形状が異なるので
組み上げの際には、元通りとなるように
どれが何処のネジとワッシャなのかをよ~~~く覚えておくことが必要です。

すべての取り付けネジと
ナンバープレート固定用の黒いプラスティクのクリップ2個を取り外せば
見事に分離するはずです。

これでバンパーパネルは塗装に出せます (^^
塗装して貰っている間に
純正品で過去にバラされた物でなければシール剤がスカート(EPCでの表現でメッキ部分のパーツを指す)に付いているので
キレイに剥がして、金属研磨剤で徹底して磨く~~~!!!!!

私の500SEのバンパーの割れはコレ!
通常では全く見えないところですが
フラッシュ撮影すれば見えてしまう。。。

オーナーだから判る、許せない部分ってありますよね~~~
塗りあがってきたバンパーとの交換の為
現在のバンパーを取り外すと
チョイト エグイ面構えに

もう一度、面倒なほどの数の15箇所のネジを取り外して

これまでとは逆の手順で組み上げてゆく

折角塗り直したバンパーにアルミのモールが触れてキズが付かないよう慎重に組んでゆく
完成!!
自分でやってみると良く判るのだが、半端ではない手間が掛かる。。。
こりゃ~ 塗装屋さんに頼むと高くつくわ~~~ と実感します。

同時に塗り直しに出していたAピラーのカバー
これが無いと何とも貧弱に見えますね~~~

ルーフに専用のリベットを打ち込んで、いざ装着!

と思ったのですが・・・
アルミモールの下のゴムがはみ出しているので (はみ出している車 多いです)
どのようになっているのか? チェックです (^^
ガラスとの干渉防止のためのゴムでした。

アルミモールの下は砂だらけ・・
当然洗ってから装着です。

これで全て完了!!

自己満足ワールドでした。
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マスコット交換
自分でも何故だか判らないが
手元にあったマスコットを見比べていると
なんと!! 123品番のものがあった (^^

しか~~~し、スターエンブレム部分は錆が浮いて使い物にならない。
組み換えできるのか・・・
考えるより先に、行動に出る!

早々バラしてみることに (^^)
この中の2つのバネに悩まされながらも・・・

何故123品番を? その疑問にお答えさせて頂きますと・・・
A 124 880 00 86 これが現在供給されているマスコット(EPC上では、スターエンブレム)
この台座部分の径がおよそ38mm

123用はおよそ44mm

この差が取り付けた際に「据わり」の違いとして目に映るから・・・
※気にしない方にとってはどうでも良いことです。
バネと格闘すること1時間 (暇人丸出しですね~)
組みあがったスターエンブレム!!!

ちなみにですが・・・
マスコットの取り外し方は

プライヤーで外枠を引っ張りながら90度捻ります。
すると、スポッと抜けます (^^


抜けない時は、ツバがこの様に台座に収まっていないはずです。

本来、この500SEに付いているべきマスコットは A 201 880 00 86
アッ!! 取り外したマスコットの品番を確認するの忘れてた~~~!!
こういう処が私のダメな処。。。
後日追記しま~~~す。
5/10追記
取り外したマスコットはW201品番でした~
今発注すると W124 880 00 86 が出てくるはずです (^^

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ラジエーター交換
先日、我が500SEのアッパーホースがかなりブクブクと太りはじめていたので
新品と交換しようとしたところ・・・

何の抵抗もなく抜けた!!!!!!!!
まっ まっ まさか~~~

悲しいお知らせです。
ラジエーターの口が、内部で折れていました (泣き・・

今まで他人事としか思っていなかった口折れ
対策品のラジエーターではなかったので仕方ないといえば仕方ない。
丁度 時を合わせたかのように420SELの解体があったので
ラジエーターの移植決定!!
マル貧 メルセデスオーナーのクルマ維持方法です (^^/
クーリングファンを取り外して
ラジエーターを抜き出して

しかし、ラジエーターマウントは新品。
このマウント 実はN氏からの頂き物 (^^)

装着されていたマウントは、かなり変形していました。

そしてATクーラーホースは、ひどい滲みが生じていたので
在庫で持っていたモノと交換。
これはモチロン新品で、ついでだから行きと戻りの両方とも交換 (^^)

LLC3本を入れて、水を入れてエアー抜きを行い完了!!

この117エンジン クーラントのエアー 抜けがあまり良くない。 その方法は後日にでも・・・

今回移植したラジエーターもこの抜き取ったラジエーター同様に
全面にかなりの異物が付着していました。

これじゃ~ 冷却効果も落ちますわな~!

裏から水をジャ~~~
お次はエアーでブシュ~~~
これを飽きることなく1時間ほど繰り返せば
ラジエーターの異物はほとんどなくなります (^^
ただし、暇人しか出来ない業となりますので
通常の方は新品ラジエーターをお勧めします。
ちなみに、今回移植したラジエーターも非対策品 いつまで持つかな~?
ここでふと疑問が・・・
ラジエターの前にはコンデンサーがある。
コンデンサーもさぞかし異物の付着があるのではと覗いてみると
意外にもキレイ (^^)
目の細かさが全然違っているので
コンデンサーは、汚れていないが
ラジエーターの汚れは半端ではない。
皆様のお車大丈夫ですか?
これからクーラーが活躍する時期
すなわち、水温が最も上がり、ラジエーターに負担が掛かる時期です。

一度この機会にチェックしても損は無いはず (^^
アッパーホ-スの口 割れていませんか?
お友達はいませんか~~~ (^^/
ちなみに、BEHRのW126 V8用のラジエーターって生産中止という噂が・・・
今後W126も維持するのに苦労するする時代が直ぐ先まで来ているのか?
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