エンジンから異常な振動が出はじめました。
まず疑ったのはフューエルガバナです。
早々新品に交換するものの一向に変化なし・・・・
中古で手に入れた車です。疑うところはたくさんありますよね!
安いパーツからと、フューエルフィルターを交換
見事なほどフューエルフィルターは目詰まりしており
息を吹き込んでみると、出口からポタポタと燃料が出るありさまでした。
これでやっと安心できると思ったところが・・・・
アイドリング時のブルブルは一向に収まらず!!
そのような遠回りをして、点火系を触り始めることに(普通はココから疑うでしょう~?!)
新品のプラグ
ボッシュ PLATINUM+4 を8本用意して交換です。
おそらくは新車時から交換されていないでしょうね~

片バンク4本を抜いて???
ゲッ~
プラグギャップがばらばらです。

ついでにプラグコードの抵抗を測定してみようと
デスビカバーのツメを居らないように外し
プラグコードのキャップを外すと きれい!! 一人納得する私・・・

疑い深い性格を披露することになるのですが
キャップを取り外し、そこから測定します。

かつて300SEでプラグコードの構造は理解しておりましたので
コードをシッカリと握り締め、キャップを反時計回しに回すとこの通り外れます。
ベンツのプラグコードは、サプレッサー、コード、デスビ側キャップで構成されています。
ディーラーにオーダーすると数mの長~~~いプラグコードと
サプレッサー、キャップ、端子が出てきます。
そう!! 自分で組まなければならないのです。(端子圧着には専用圧着機が必要です)

次はサプレッサー(プラグに差し込む方)です。
捩じると・・・・
ヤバそうな感じ・・・・
コードに捻りが強く生じるのです。
コードとサプレッサーのゴムが固着しているようです。

CRCを垂らし、千枚通しを差し込み 固着したゴムを剥がすようにコードを1周させます。

1&6番のコードに緑青(銅のサビです)が噴いているではありませんか・・・・
ショックです・・・・
全ての原因はプラグコードだったとは~~~

サプレッサーの中に接点復活剤をブシューーーーー
これでもかと吹き込んで、逆さにしてみると
ご覧の通り出てくるは出てくる 緑青が・・・・

本来はこの様に1KΩの抵抗を持つサプレッサー(写真はコード全体を測定中)
緑青が出ているコードは測定不能(∞:無限)の抵抗値を示していました。

サプレッサーの抵抗値の表示です。
この車の発売当時は、プラグには抵抗が入っていないモノが多かったので
サプレッサーに抵抗を持たせラジオノイズ対策としていたらしいです。
日本向けベンツは、レジスター付きプラグに交換されていたとか・・・・???
現在はR(レジスター)付きプラグが主流ですので古いタイプのようです。
ココで御注意いただきたいことが一つ
最近は低抵抗値の社外品のプラグコードが発売されていますが
プラグとのマッティング気を付けねばならないことです。

ダメな2本は予備のプラグコードと交換してエンジンを始動させると
見事にブルブルは解消されました!!
そりゃ~ 2発もまともに火が飛んでいなかったのだから
そのスムーズな回転は夢のようなエンジンフィールです。
プラグがボッシュ PLATINUM+4となり
まともに火が入るエンジン
実際に走行してみてもスムーズな噴け上がり
そして、トルクの違いが実感できます。

参考までにデスビ側キャップをバラしてみると
この様な構造です。(簡単すぎ・・・・)
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