運転席のドアを開くと
そこは そっけない ドライバーズシートが彼方を待ち受けています。
本革シートならば、熱くてたまらないほど夏は焼け付いてます。

冬は、冷え切った革が彼方の昂ぶった気持ちすら冷やしてくれるでしょう。
でも、、、夏場と違い、冬の冷え込んだときには灰皿下のシートヒーターのSWを押せば20秒もすると
その冷え込みからは開放してくれます。
ちなみに下の写真に写っている部分で小物入れの全てがご説明できますので
灰皿手前のクボミは、薄型の携帯や喫煙者には重宝する小物入れです。
シフトレバー後方には文庫本2冊が縦に置ける程度のオープン小物入れがございます。
グローブボックスはカギも閉まりますが貴重品の保管はお避け下さい。容易にぶっ壊す事が出来ますので。。。
この外に各ドアに、厚めの地図が入る程度のポケットがあります。
現在のファミリーカーのように、物置&ゴミ箱化してしまうような収納スペースはございませんので、
助手席の左が足元付近にでも小型のゴミ箱を是非載せてください。

出発前には必ずシートポジションを確保してください。
座面の前後は、シートを形をしたスイッチを前後にすれば彼方の意思どおりに動きます。
座面高さは前後それぞれ調整可能ですのでスイッチの前方を持ち上げるか、下げるか
後方を上げるか、下げるかで彼方の好みの腿に掛かる力ぐあいと視線位置が意のままに。
背もたれはスイッチの背もたれ側のボタンを傾けると同じように動きます。
その位置で、ブレーキペダルを床まで踏み込めるか? 試してください。
最後に、左奥にある小さなスイッチ上下して、必ずヘッドレスト位置を調整してください。
追突された際、ヘッドレストがドライバーの首への衝撃を多少は受け止めてくれます。
駐車した際に、彼方の座高の高さを示す事となりますが、恥ずかしがらず適正なポジションでセットしてください。
ちなみに、シートメモリー付きの車両であれば、彼方のシートポジションを記憶してくれます。
ただし、現行の高級車とは異なりサイドミラーの位置は記憶してくれませんので悪しからず。
ハンドルのポジションは前後のみ(テレスコのみ)調整可能です。
チルトはいたしませんので、これまた悪しからず。
次にドアミラーの調整ですが運転席は自らの手でミラーから延びているレバーを調整してくださいませ。
助手席側は、流石に手の長い方でも届かないのでシフトレバー後方にスイッチをお付けいたしておりますので調整願います。

ここまで長々とご準備願いましたが、後はイグニッションキーを回して頂ければエンジンは始動します。
出来うるならば、スタート位置の前のONのポジションで一旦手を話していただき、
シートベルトを締めて、スタートしていただければ燃圧も上昇した状態で始動できますのでご協力下さい。

こちらがこのクルマのメーターとなります。
これまた現代の車のように色んな表示をしてくれません。
液晶パネルで様々な警告を与えてくれたり、注意喚起は致しません。
音声でご案内するなどは到底 逆立ちしても出来ません。
勿論、液晶飛びも起こさなければ読めない警告を発することはございませんのでご安心下さい。
右側タコメーターの下に時計は付けてありますが
本日の日付表示機能もないので、オーナー様のお誕生日にメッセージすら表示できない事はお許し下さい。
合わせて速度計に表示されている Ⅰ Ⅱ Ⅲ に似た表示は、
各変速機ポジションにおいての最高速度を示していますのでご注意下さい。
言い忘れる所でしたが、このクルマの変速機は通常2速発信となって居りますので
4速車と謳いながらも実質3速車となります。
コレが又、燃費の悪さを助長しているのではないかと・・・
常に変速時にシフトレンジを頭の中に叩き込み、数えていてください。
おそらくはオーバーレブを起こしてしまうと思うのですが筆者も経験がないもので念の為助言加筆させていただきます。
経験ある部分では、空いている高速道路では速度計を時々で結構ですから見てあげてください。
その針が垂直に近い時がありパンダや突如赤色回転等を灯す連中の格好の餌食となってしまいます。
本当に程度の良い車両ならば、その速度でも風切り音が強くなるだけでガタピシは致しませんのでご安心下さい。
巡航ふわわKmで設計されておりますので慌てることなく、アクセルに乗せた足を緩めていただければ結構です。

リアのパッセンジャーシートはゆとりの設計となっています。
標準ボディのSEに比べ14cmも広い、足元には手動移動式のフットレストも備わっています。
けっして、枕でもなく、車止めでもありませんので使用に誤りのないようにお願いします。
万一、中古車両のSELでこのフットレストがなければパクられているに違いございません。
この車のリアシートのクッションは、全席のそれより柔らかく創られており
SELでは、リアのサスペンションに壊れた時には始末の悪い油圧式レベライザーを採用しておりますので、
その効果とあいまって、ゆったりとロングレンジドライブを満喫していただけます。
尚、通常のセダンより座面位置がやや高めに作られているようで、着座しても前方視界はよろしいかと存じます。

パッセンジャーが一定の姿勢がお疲れになった際には
シートリクライニングがご利用いただけます。
こちらのリクライニングですが左右一体型のベンチシートタイプとなっておりますので
左右に座られたどちらか一方の権力のある方の意思に従ってください。
(3人掛けの場合、中央に座った方には操作権限はございません)
権力が同等の場合、リクライニングスイッチを互いに操作し合い座面が行ったり来たりとなると
スイッチトラブル、作動ケーブルの断線という結末が見えておりますので
そのような際は、座席の移動、もしくは同乗者を選択し直してからご出発下さい。

必要最低限の装備は備わっています。必要にして十分な装備だけですよ!
純正カップホルダーなんてものは在りません。
因って、飲み残しのドリンクを翌日に見ることもありません。
音質の悪いベッカー製オーディオならば、AM&FM&熱で伸びたカセットも楽しめます。
FM飛ばしのCDチェンジャーがお嫌いならば、テクニクス製のオーディオ装備の車両を選んでください。
そうすれば、きっとCDチェンジャーも付いているはず。
土禁の方は、シート下に靴を入れることが出来ません。
従って小学校の時に使っていた上履き入れをご用意いただく必要があります。

ここまでお読み頂いた彼方
「ダメだな こんなクルマ~」 と感じた彼方、現行車両がお似合いです。
「そんなもんかな~」 と感じた彼方、一度だけ良質な126に乗ってみてください。
「イイな~ コレ!!」 これ程までに魅力的なクルマは無いと感じたら、彼方も私と同じように少し病気です。
乗り始めて、その魅力に虜にされて深みに嵌まりますのでお止めになったほうがいいです。
特に衝動買いは禁物の一台です。
きっと彼方のお財布を圧迫する原因となる悪女ですから。。。
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